ペット化宣言
「そういえば、隣町にいたミナト盗賊団、今苦戦してるらしいですよ。」
「相手は?」
「何でも、隣の山を仕切る山賊だとか。ミナトも怪我を負ったらしいし、やばいかもって話です。このまま戦い続けたら、俺たちが殺る前に勝手に死んでしまうかもしれないですね。」
声の主は、カムイとその部下。
その会話の内容は、私にとってどうしても信じられるものじゃなかった。
船長さんが死んでしまうなんて。
慌てて部屋を飛び出す。
呼び止めるカムイを無視して、私は船長さんたちのいたテントに向かって走り出した。
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