ペット化宣言

「首輪つけるはめになるぞ?」



「……は?見て何になる。」




今まで、優しいかも…とか思ってたのに、急に冷たくなる船長さん。

冷たい目に見つめられて、捕らえられたらように動くことができない私を解放してくれたのは、アレンさんの声だった。



「ほら、ミナトさん!もうすぐ夕飯の時間っすよ!こいつは後から連れて行くんで、先行っててくださいっす!」


最後に私を人睨みした後、食堂へ向かう船長さん。


後ろ姿が見えなくなった瞬間、私の足は瞬く間に崩れた。



「…………ユーリ、よく耐えたっすね。」



女であの目に耐えきったの、初めて見たっす……。




「………………女じゃないのか!」




そう言ったアレンさんのお腹に、私は一発パンチを喰らわした……イメージをしてみた。


パンチなんてそんなこと恐ろしくて出来ないわ!





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