ペット化宣言


「…食い終わったら、上陸準備だ。」



みんなでわいわいと朝食をとっていると、いかにも寝起きですって顔をした船長さんが食堂に入ってきた。


仮にも船長さんなのに、こんなに遅くの起床でいいの!?




内心考えつつも、他の皆さんは当たり前のように船長さんと話し出すから、言わないでおく。


船長さんとはまだやっぱり気まずいし、顔合わせたくないなぁ、と急いで食べ物をお腹に入れてると、後ろから肩をガシッとつかまれた。





「ふひっ!」



びっくりして振り向くと、肩を掴んだまま真顔で私をみてくる船長さん。


こ、今度こそ殺される……!




がくがくと震えだした足をおさえるように拳を握りしめて膝の上におく。



覚悟を決めて船長さんを見据えたけれども、かけられた言葉は予想とは正反対だった。







.
< 35 / 200 >

この作品をシェア

pagetop