逢いたくて
「俺も幸せ」

私たちは甘いキスをしてベットに入った

寝る前に渉は赤ちゃんをつぶしたらどうしようだとか

生まれたらなにがほしいかとか

ひとり慌てたように考えていた

私は睡魔にかてず慌てる渉をおいて先に夢の世界に入った







なんとなくお腹に違和感があった

妊娠はこんなものなのかもしれない

そう思いながらなんとなく不安だった

生理前のような重たい感じ

リビングへ行くと渉がコーヒーを飲んでいた

「おはよう」

「おはよう」

「なんか顔色悪いな」

「そう?」

「おいで?」

渉の膝に座らされ脈や熱を測られる

「咲は今日休みだろ?ゆっくりしてたほうがいい」

「うん。…なんか…」

「ん?」

「急に臭いが強く感じる…」

「おっ?ついにつわりか?!」

「気持ち悪くはないんだけど…」

やさしくお腹に触れながら

「ここにちびがいる証拠だな」

渉は目を細めた

「ちび?」

「俺達の子供の愛称だよ。ゆうべ一晩中考えた」

「ちゃんと寝たの?」

「寝れるわけがないだろ。興奮してさぁ」

渉は出勤するまでずっとちびの話をしていた

そして甘いキスをひとつ
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