逢いたくて
「切迫流産です」

「流産っ?!」

「咲、落ち着け」

昨日来たばかりの病院に同じように渉と座っていた

「このままだと流産の危険があるって意味です。安心して。切迫流産になっても元気に赤ちゃんをうむひとがほとんどです。」

「どうすればいいですか?」

渉は冷静だった

「止血剤とはりどめを処方します。仕事は2週間は休んでください。難しければ診断書をだしますから。トイレとシャワー以外は寝ていること。入浴は我慢して?」

「診察へは?」

「まだ心拍は確認できていないから来週もう一度きて下さい。お腹が張りやすい体質だから気をつけてくださいね。」

不安と罪悪感でつぎつぎに涙があふれた

「大丈夫。渉先生もそばにいるんだから。頑張りましょう?」


結城先生の言葉に泣きながら頷くしかなかった
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