逢いたくて
家に帰りすぐベッドに入ると渉が本を持ってきた

「切迫流産になったことのある妊婦さんて多いみたいだ。だからリラックスしてちびとの休暇だって思ったらいいよ。」

「……」

「咲。そんな暗い顔するな」

「……」

「泣かない泣かない。ちびも不安になるぞ?」

私が両手を伸ばすと渉は優しく抱きしめた

「ごめんなさい…」

「謝るのはまだ早い」

「でも…昨日大丈夫って言ったばかりなのに…」

「妊娠初期のトラブルは母体に原因はないんだ。咲は悪くないよ」

渉に頭を撫でられ私はいつの間にか眠っていた
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