逢いたくて
「かわってやりたい…」

夜がさがさの私の身体にクリームをぬりながら渉がボソリと言った

「こんなにやせて…」

「でも渉だって疲れてるのに家のことやってくれてるじゃない。こうしてクリームぬってくれたり…」

「そんなことしかできない」

「ありがとう、パパ~」

「その響きいいね~。」

「でしょ?」

渉が私のお腹に両手をあててキスした

「ママをこれ以上苦しめるなよ~ちび。生まれたらいっぱい遊んでやるからな。」




私たちはこれからのことを相談しなおした

私は仕事を辞めて

両親にはまず連絡して状況だけ伝え私の体調が落ち着いたら挨拶に行く


そのあと春になったら入籍しようと決めた
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