逢いたくて
「んっ…ンッ…ハァ…んっ渉!」

「咲……」

熱くて荒い渉の息遣いと私の乱れる呼吸が絡み合う

そして

一緒にのぼりつめた

「はぁっはぁ…」

それでも私たちはしばらくそのままで抱き合っていた

「咲…」

「ん?」

「結婚しよう」

「へ?」

渉の言葉に視線をおくると真剣な眼差しの渉がいた

「結婚してください」

「ふっ…」

滝のように涙が溢れだす

ずっと私が欲しかった言葉

「はいっ…」

精一杯の返事に渉は満面の笑顔で抱きしめてくれた

「絶対幸せにする。大切にする」

「うん…私も…」

彼となら幸せになれると信じられた
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