付き合ってるのよ?
「何よ!裕人くんなんて、私とは目も合わさないし、話すらしないのに!友香とは、あんなにすんなり、話したりするんだ!だいたい、『友香!』って言ったときの、見たこともない、笑顔は何なのよ!それに彼女をほったらかして、他の女の子と帰ったりするなぁぁぁ!」
私とだって、まだ一緒に帰ってくれたことなんか、ないのに!
裕人くんなんか、もう知らない!
私からメールなんて、絶対に送らないんだから!
明日から、写真だって撮らない!
通りすがっても、見つめてなんか、あげないんだから!
私は、少したってから、顔を上げて、小さく小さく呟いた。
「裕人くんの………アホぉ」