付き合ってるのよ?

「何にも!!気にするようなことは、話してないよ」


私はお得意の、作り笑いでごまかした。


「………本当に?」

「うん!!」

裕人くんは、いぶかしげに、私を見つめる。


言えるわけないじゃん。


いくら付き合ったからって、相手の身内に文句なんて言えないよ。



ましてや、直接、悪口を言われたわけでもないのに。





大丈夫。
慣れてるから。
これくらいのことなんか、全然大丈夫だよ。




< 52 / 120 >

この作品をシェア

pagetop