付き合ってるのよ?
起床して30分がたった。


はぁ……。

俺はため息をつきながら椅子に座った。


俺ってさ。
まあまあ、片付け上手なほうだと思うんだ。


でも、今はクローゼットから引っ張り出した俺の服で埋め尽くされている。


こうなったのもリンが送ってきたメールのせいだ。


何で綾乃が俺を迎えに来るんだよ!?


俺が綾乃を迎えに行くのが普通だろ!?


……いや。
俺は綾乃の家を知らねぇや。


綾乃は一回俺の家に、忘れ物を届けにきたことがあったけ?


くっそおおおお!!


マジで最悪だぁ……。

「なぁなぁ、兄貴~~!!」


陽気な声がベットの上から聞こえる。


「黙れ。俺は今無性に腹が立つ。これ以上言ったら、マジでぶん殴る」


俺の部屋に勝手に上がり込んで、風太はまだ、言っている。


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