付き合ってるのよ?
俺はそう言って、ちらかした服を片付けたはじめた。


どんなに姉さんが言っても、俺は姉さんの『あんな子』って言葉を許さない。


綾乃のどこを見て、姉さんがあんな子と言ったのかはわからない。


でも、どう考えたって、悪意がこもった言い方だった。


姉さんは、そこら辺に落ちていた俺の服を投げ付けて、部屋を出ていった。


呆気にとられた風太もさすがに、俺の部屋を出て………

「うわぁ!姉貴がマジで怒ってる!兄貴に怒るなんて珍しいなぁ~」


…いくわけはなかった。


こいつは空気を読むことが、できないらしい。


てかこいつは、いつまでここにいるつもりだよ?


< 62 / 120 >

この作品をシェア

pagetop