付き合ってるのよ?
私たちは、中庭の真ん中に置いてある、日差し除けのついた机に真っ直ぐ歩いた。


そして、椅子に座った。


一息ついたところで、口早に言ったのは美奈だった。


「うん。確かに友香はふられたよ?」

平然と私の横で、チョコを食べながら美奈は言った。

私の学校はお菓子を持ってきても、いいことになっている。


そして私と友香と美奈はいつも、決まったお菓子をミニカバンから出して、昼休みに食べる。


私はキャンディー。

友香はクッキー。

美奈はチョコ菓子。

私はイチゴキャンディーを、包みから出しながら言った。


「理由は!?」


「さあ?何か向こうが「分かってると思うけど、別れよう」って言って終わった感じだよ」


「はぁ?……どーいうことよ、友香?」



友香は、大きめの水筒から、冷んやりとしたオレンジ色の液体を、涼しそうなコップ(どこから出したかは、不明)についだ。


おっ、今日はベルガモットティー!


やったね〜!


すっごく大好き。


……じゃなくて!!
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