もう一度君に恋したい


こんなのはいつものやりとりだった


ずっと好きだった人に
授業中でも話しかけてもらえて

すっごく すっごく 嬉しかった

その時その時で
かけてくれる言葉は違うけど

クラスの誰よりもあたしが特別って
そんな証だと思ってた。










でも違った








祥太にとって
あたしはただの幼馴染で



もう1人の幼馴染…
彩乃が好きなんだって気づいた



この間の祥太の言葉を
あたしはずっと覚えてる。



男子たちの放課後の溜まり場



知らない幼馴染



靴箱で待っていてくれる幼馴染



教室の前でずっと立っていた



………あたし………




< 26 / 51 >

この作品をシェア

pagetop