もう一度君に恋したい


「おお、朝は割と涼しいな……」



さすがまだ7月になったばっかりだから


今日は夜晴れるといいな
なんてったって7月7日だし
七夕だし
夜祥太と一緒にいられるなんて早々ないし、幼馴染だからとかそんなの関係ない


嬉しい



嬉しいんだ





キャァーーーーーーー




あたしは道端で1人騒いでいた。




ドンッ



やばい!人にぶつかってしまった


「ご、ごめんなさい大丈夫でしたか?」




「は、はい大丈夫です。すいません」



か、可愛い!
なんだこの生き物、可愛いすぎるでしょ


見た目あたしより少しちっちゃくて
真っ直ぐで真っ黒な黒髪
大体あたしと同じくらいの長さ


とにかく可愛い。



「こんな朝からどうしたんですか?」


「あ、あの私最近ここに越してきて、明日から行く予定の学校の道を確認してたんです」



へー。道理でこんな可愛い子見たことないはずだ



「なんて学校?あたしで良かったら案内してあげますよ」



ていうかしばらくこの子を見ていたい。
って変態か!!


「いいんですか!?えっと聖陽中学って所なんですけど」


「へー!聖陽中学かぁ!おなじだね!」



「ち、中学生だったんですか!?」



「うん、そうだよ?」



一体このこの目にあたしは
どんな風に写ってるんだろうか………




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