死神の嘲笑
初めに来た部屋へ戻る。


そこで、梓は或るものの存在に気付いた。

――扉だ。

ゆっくりとドアノブを回して入ると、フローリングの廊下が続いている。

部屋が数室あるようだが、一番手前の部屋に目を留めた。

何の変哲もない、茶色の扉だ。


その扉に、一枚の紙が貼られていた。

< 93 / 270 >

この作品をシェア

pagetop