彼氏くんと彼女さんの事情



「……そっ、か」



ヤスくんの言葉が胸にグサリと突き刺さる。




「……ごめん……。」



ヤスくんが、申し訳なさそうな顔で呟いた。




「いや、良いよ。……分かってたから、最初から」



春川くんが私のことなんて見てないって。



「………」


「戻った方が良いよ、先生来てる」

「……あぁ」




ヤスくんは自分の席に戻っていった。





「………」



全部、無駄なのかな。



私が何をしたって、言ったって、振り向いてもらえるように頑張ったって。



無駄なのだろうか。

< 85 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop