タイムストッパー

視線

 戸井田はコンビニを出て、すぐに手袋を外した。

 手に持っていたホットドックを思い出し、ケチャップをかけて口に入れた。

 一口だけで食べて、残ったホットドッグはコンビニに設置してあるゴミ箱に捨てた。

 交番にいる警察官がコンビニの前にいる戸井田を凝視した。

 目の錯覚だと思うが、先ほど消えたように感じたからだ。

 戸井田は胸ポケットに入ってあるタバコを取り出した。残りが二本だったので、コンビニで購入をしようとしたが、未成年に間違えられた。

 視線を感じた。

 タバコをくわえたが、火をつけるのをためらった。見ていたのが警察官だったからだ。

 気づいたか?
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