天使な王子様と、無知な一人の少女がいました。
狛枝さんが“Closed”のおしゃれな看板を出す。
つまり、休憩なのだ。(やったー♥)

(そういえば、お外が騒がしかったな。行ってみようっと。)
「狛枝さん、あたしちょっと出かけてくるね。」
「いってら(いってらっしゃい)~。1時までだぞ。」
「わかってるよ~」

開けなれたドアを開けた。カランカランと景気の良い音がする。
店の中の狛枝さん特製ブレンドコーヒーのにおいが薄くなった。
あたしはコーヒーのにおいも、味も大嫌いだけど、狛枝さんの
コーヒーだけは何故か飲めちゃう。
狛枝さんはそんな不思議なフインキがある。
そんな狛枝さんを、あたしは尊敬する。……む??

(なんだ…?あの人だかりは。)

まじまじ見てみると、そこには日本人とは思えない人が。
メロンイエローとも、シルバーとも言える不思議な色合いの髪。
菫(すみれ)色の瞳と…ラベンダー(?)のカッターシャツに、暗めのジーンズ
といった、シンプルな服装。
___…一言でいえばクサイ少女まんがのある“王子様”ってやつかな。

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