放課後と炭酸水【BL】
「何すんだよ。俺の……っ」
そこまで言い掛けて、言葉までもが奪われる。
避ける間も無く、総太の唇が重なってきたのだ。
温かな舌と一緒に滑り込んでくる感触にアキは思わず逃げようとするが、総太の手がそれを許さない。
喉を流れ落ちていく不思議な清涼感が、無駄にキスしたことを印象づけているようで……。
「……口の中なら、プチプチするでしょ」
「お、おま……っ、だからって……」
「いいじゃん。減るモンでも無いんだし」
アキの頬が俄に紅いのは、暑いからなのか、夕日の所為なのか、それとも……。
「ねぇ、アキ。俺の背中、べっとべとなんだけど」
「……知るかよ」
「アキのシャツも濡れちゃったね」
「そのうち、乾く……」
「ねぇ、アキ」
「煩ぇ。喋るな」
――顔、凄く赤いよ。
そう、総太は呟いて、自転車のペダルを漕ぎ出した。
濡れて、うっすらと肌の色が透けて見える総太の背中を見詰めながら、アキは彼の肩を掴む手に力を込めた。