瑠璃の瞳と夕焼けと
リウスの提案だった。

「なあバニラ。ここを出たらいいんじゃないか?」

「出れば世間に騒がれるわ。誰かの助けが必要よ。」

バニラは不満気に答えた。使い魔である=主人の味方という見方は恐らく定着してしまっているだろうし、実際そうなのだ。リウスだけなら出られても、バニラが出るのは不可能だろう。

「でもまあ、ここからでたいことはでたいわ。昔は好きで引きこもってたけど、今じゃただの監禁だわ。世界からの。」

うんざりした、というように、一つ溜息をついてみせる。
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