あなたが教えてくれたこと(仮)
第一章

新しい存在

もう夕方から夜になろうとしている。

締め切ったカーテンから溢れるようにして入ってきていた太陽の光も今は闇となり、いつ私を闇へ引きずり込もうか今か今かと待っているようにも思える。

薄暗い部屋の中ベッドの上で一人座り込み、焦点のあっていない虚ろな瞳で私はそこにいる。


これから私はどうしたらいいの?


そんなことでも思えたらまだまし。

私の中に感情など存在しないのではないか、なんて思うほどに空っぽだった。
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