無口な上司の甘い誘惑②~究極の愛~
目を見開いて仙堂部長を見た。

仙堂部長は、ニッコリ笑って、


「大丈夫、これは社長から聞いたんだ。

それに、口外することはないから

安心してください」


小さな声で言ったので、

私も小さく頷いた。


「奥さんになる前に会いたかったな…」


「え??」


「いや、それお願いしますね?」

「あ、はい、わかりました」


私の言葉を確認した仙堂部長は、

自分のデスクに帰っていった。

・・・

さっき、なんて言った?

私にはよく聞こえなかった・・・

いや、聞こえないふりをしただけ・・・

俊と離れて、

寂しいのに、

厄介者が、近くにきた・・・

前途多難・・・
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