【短】180度のラブバトルⅢ -身長編-
なので今、背伸びしても黒板の上の方に手が届かず、文字が消せないんだ。


掃除中なんだけど、私とここの教室の掃除当番任されてる男の子、サボっていないから…頼めない。


「ああもう!アイツ、今度サボったらタダじゃおかないんだからっ!!」


そうブチブチ言いながらピョンピョン飛び跳ねても、全部消せない……!


「クソ……イスイス~~~」


いい加減疲れた私は、もうあきらめて、イスに乗って消そうと後ろを振り向きかけた。


「どーれ、貸してみ?」


「……えっ?」


ヒョイッと黒板消しが手元から奪われ、そちらに視線を移す。
< 2 / 21 >

この作品をシェア

pagetop