幼馴染の儚い恋
隣の君

貴方との出会いはまだ幼い幼稚園の頃だった


“お弁当一緒だね”

“じゃー、お友達になろっか”

“うん!!今日からお友達だね!!”

“お名前なんていうの?”

“私は玲華!!君は?”

“僕はね、奈央っていうんだ!!よろしく!!”

“よろしく!!奈央君!!”




「んー。よく寝た」


窓から見えるのは明るい春の朝日と君の家


「懐かしい夢見たなー」


杉原 玲華 スギザキ レイカ14歳


「おはよー玲華。いつもお前起きるの遅いな!!」

「うるさい。これはわたしの特技なの。お休み」

「まぁ、それはお前の特技とも言えるけどさ…じゃなくて起きろ!!」


そう言って私の布団を力任せに引っ剥がしたこいつ


下野 奈央 シモノ ナオ 14歳


私の幼馴染である



「玲華ー!!それに奈央くーん!!早く学校に行かないと遅刻しちゃうよー」

「わかってるー!!」

「玲華、服着替えたら下降りてこいよ。お前の母さんと待ってるから!!」

「はーい」


私の家の隣に住んでいる奈央はいつも私を起こしにきて、一緒に学校に行っている。

まだ寝ぼけている私の手を掴んで『遅刻だー!!』とか言って焦ってる姿


そんな貴方に私はいつしか恋心を抱きました


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