忘れないでー好きなまま、さよなら-

あゆみside

高校2年生ー


私たちは、1年ぶりに再会を果たし


会う場所が、
 病院だった。


泰が病気になり

夜遅くに、
 点滴をつけたままの状態で
 足元はヨレヨレしていて

見るに見兼ねて


「泰!!」


泰は、
 クルリと振り返った。


「あゆみちゃーん」


「パパから泰が来てるって聞いた。
 でも、いないから」


「電話しようと思ってね。姉貴に。
  待ってて」


泰は、
 1年前より、だいぶ痩せた気がしていた。

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