光の速度、君への想い
後ろには細身の眼鏡を掛けた柔らかい表情の青年がたっていた。


『あら、棚橋くん・・・』 

小山田真帆はバツの悪い顔をしながら、青年を見た。

『グーデンベルグ技術課長の娘さんの戒音さんだね?僕は、棚橋幹也(たなはしみきや)真帆の同級生で、同じく田島重工に研修にきています、よろしく』 


棚橋幹也は優しく笑うと、手を差し出してきたので握手した。


『真帆、僕が近くに居たのを知ってて、わざと悪口言ってたろ?』


『わかった・・?あいわらずからかいがいのある奴だね、幹也は』


棚橋幹也と小山田真帆は言葉では互いに皮肉をいいながらも、信頼している感じに見えた。


小山田真帆と棚橋幹也につれていかれて施設を回ることになった。


どこも、綺麗で病院の様に衛生面で気を付けている施設で、通路もきちんとかたずけられていた。


実験棟は、宇宙関連の様々な実験を行う所で、小さな部屋が何個も連なっていて見たこともない機械で埋まっていた、環境棟は、擬似宇宙環境を作り、植物や水を作り出す。
研究棟は材質研究やいろんな研究部門がある、最後の試験運用棟は、主にswや宇宙装機を運用実験をする擬似宇宙空間や、水中実験室があった。


様々な施設があり、ここが最新技術の集まった施設だと分かった。


見学を終えると、父が戻ってきていて、父は小山田真帆と棚橋幹也に挨拶をした

私は父と、田島重工が用意した社員宿舎に泊まった。


< 7 / 23 >

この作品をシェア

pagetop