秘密な関係
ゆったりとした雰囲気の中、それぞれが食べたり飲んだりして場が和みだす

私の右隣の安達くんはあまりしゃべらないけど回りから話しかけられるとちゃんと答える

意外と話せるんだ

それから安達くんはどうやらお酒に強いようでさっきからグラスワインを結構、飲んでいる

安達くんが左手にグラスを持ち口に運ぶ様子をさっきから私は何度となく盗み見ていた

実は安達くんが袖口のボタンを外し、少し袖を捲ってくれたのだ

神に感謝!

私の絶対領域が、目の前を動く

それを肴に私も普段よりお酒が進んでいた

ダメだ。この状況、理性がぶっ飛びそうだよ

欲望がめきめきと大きく膨らむ

理性が欲望に負けそうになる

噛みたい

噛みたい

噛みたいんだよ~

理性と欲望の狭間で私はどうにかなってしまいそうよ
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