舞い散る花の導く先に
沖「じゃあ僕が君を信長に逢わせてあげるよ」

するとすこし驚いたような顔をした後に嬉しそうに瞳を潤ませる。

呉「ありがとう」

沖「なんだか濃姫って思ってたより女性らしいんだね」

呉「え?」

沖「前に濃姫になったときは、もっと強気で気怠そうだったからさ」

呉「ああ。状況が状況でしたからね。それに本来のわたしは鬼神姫と呼ばれる女。むしろあちらのほうが本来の姿かもしれない。」

そういってすっと立ち上がる。

呉羽ちゃんのはずなのに、違う女性に見える。

きっと、これが濃姫の姿なのだろう。

凛とした迷いのない瞳。少し強気だけど何処か儚げな表情。

信長が惚れるのもわかる気がする。

呉「そろそろ呉羽の意識が目覚めるみたい。また私は眠りにつくわ」

そういうとぐらりと呉羽ちゃんの体が傾き、とっさに支える。

呉「おきた、さん・・・・?」

不思議そうにこちらを見上げる呉羽ちゃんはもう完璧濃姫の意識はないようだった。

沖「おはよう」

呉「え、私寝てました?」

さっき起きてたはずなのに・・・・
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