舞い散る花の導く先に
重い瞼を開ける。

呉「いまは、朝・・・・?」

あたりがうっすらと明るい。

どうやらまだ明け方のようだ。

ふと肩を見るともう傷口はなかった。

呉「薬のおかけげかしら?」

朦朧とした意識の中で何かを飲み込んだ記憶がある。

私は床から抜け出す。

なんだか足がおぼつかない。

まるで誰かに今まで体を使われていたような感覚だ。

自分が自分ではないような不思議な気分。

私は襖を開けて隣の部屋へと移動しようとする。

一歩襖を開けて一歩生み出した途端体が揺れる。

支え切れない!!

そう思った瞬間誰かに体を支えられる。

呉「え?」

顔を上げると沖田さんがこちらをほほえみながらみつめていた。

沖「起きたの?呉羽ちゃん」

私はこくんと頷く。
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