す き で す 、せ ん ぱ い 。
「お・は・よっ♪」
登校中、後ろから飛び付いて来たのは
幼馴染みの翔太。
「おはよ…」
「なんだよ、元気ねぇな。
…あ、あれか、優斗先輩か。」
そうやって、いつもバカにして笑う。
「どーせ叶いませんよーっだ!」
「んだよ(笑)そんなムキになることねぇじゃん!」
ひとつ上の、3年の優斗先輩。
茶色がかった髪に、優しい瞳
そして、王子様みたいな笑顔は、
誰もを引き付ける。
「彼女にしてくんないかな…」
それは無理だろ、
って隣で聞こえたけど、
そんなのは気にしない。