雨降る中で
祐介の少し後ろを歩く。


後ろから見る祐介の背中は私が知っている背中より一回り大きくなっていた。


祐介の後ろをボーっと歩いていると、ふいに祐介が振り返ってきた。


「久し振り」



先生に見せた笑顔でも

真顔でも

怒った顔でもない


私の知らない顔で...


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