月光花の守人
一輪の幸せ
村の端にある小さな図書館で、今日もひとり本を読んでいた。


月光花の守人というタイトルで、マナトがいなくなってからこの手の本が増え、ヒナはそれを全部読んだ。


あの場所へ行っても、マナトはいない。


「……行こう、それで終わりにしなきゃ」


ヒナは自分に言い聞かせるように、ここを後にした。



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