月光花の守人
「月光の丘に伝わる伝説知ってる?」
「月光の丘は知ってるよ。村の近くにある、月に一番近い場所でしょう?でも伝説って……?」
「月光花、っていう月夜にしかさかない珍しいお花があるの。月光花のさく月夜の下で、交わした約束はずっと続くって言われてるわ」
「お母さんは信じてるの?」
「さあどうかしら?本当かどうかより、信じる気持ちが大事なの」
そう言って、母はふと悲しそうな笑みを浮かべた。
「珍しいお花だから、たくさん摘まれて、今ではもう半分になったって聞くわ。花にも命があり、仲間がいる事を、誰が考えるのかしら」
母が出ていってからも、ずっと月光花の事が頭から離れなかった。
「月光の丘は知ってるよ。村の近くにある、月に一番近い場所でしょう?でも伝説って……?」
「月光花、っていう月夜にしかさかない珍しいお花があるの。月光花のさく月夜の下で、交わした約束はずっと続くって言われてるわ」
「お母さんは信じてるの?」
「さあどうかしら?本当かどうかより、信じる気持ちが大事なの」
そう言って、母はふと悲しそうな笑みを浮かべた。
「珍しいお花だから、たくさん摘まれて、今ではもう半分になったって聞くわ。花にも命があり、仲間がいる事を、誰が考えるのかしら」
母が出ていってからも、ずっと月光花の事が頭から離れなかった。