月光花の守人
不思議な少年
あれからどれくらい歩いただろう。



部屋からあまり出ない生活を送っていた少女に、当然体力などあるはずもなく、その場にしゃがみ込む。



どこまで行っても続くのは、同じ景色ばかり。



簡単に見つかると思っていたが、図鑑で見た事があるような花ばかりがさいている。



月夜で足元が明るく、歩くには困らないが。



その時、どこからか風に乗って花の香りがした。



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