冷血な旦那様と新しい恋 【完結】



「わかってる」




この笑顔を消さないために、


伝えたいことを


ちゃんと言わないとな。










職場に着いて、

大事な書類に目を通していても…



頭には、奏未のことしか浮かばない。


……ヤバイな…。




「どうしたんですか部長。上の空ですよさっきから」


顔のすぐ側から声が聞こえた。


妙に落ち着いたその声は、安斎だった。



「何考えてたんですか?」

「…いいから仕事しろ」







< 54 / 344 >

この作品をシェア

pagetop