【完】甘い生活～危険な幼なじみに溺愛されて～【上】p356まで加筆済
恋那と駄弁ってると、結構な確率で、そ
いつの名前が出てくる。
もちろん恋那は、俺がそのたび不機嫌に
なっているなんて気づきもしない。
噂によれば、なかなかのイケメンで、そ
れに性格が良いらしい。
明るくて、太陽みたいな笑顔だって、恋
那が言ってたっけ。
既に、一目惚れした女子が複数いるって
いう話だ。
恋那いわく、天然とも言ってたっけ？
……まあ恋那に勝る天然なんて居ないと
は思うけどな。
……でも、それが、嫌なんだよ。
天然っていうのが、一番厄介なんだ。そ
れは恋那を見てきて、痛いくらいわかっ
た。
ある意味天然っつーのは、すげぇ武器。
それに本気になったとき──自覚した時
が怖い。
まさか、恋那に惚れたり、しないよな…
…。
