不良だらけの危険なバイトッ☆

「しかもただの怪我じゃない。レギュラーになれなかったチームメートに殴られての怪我だ」


そんな…


あたしは言葉を失ってしまった。


「今は治ったみたいだけど、あいつは信頼してたチームメートに裏切られたんだ」


「うん」


「だからサッカーなんてやれるはずないだろ?わかったなら余計なことは絶対するんじゃねえよ」


「…わかった」


あの試合を見ていた時の楽しそうな表情と、


さっきあたしが聞いたときの複雑そうな表情の藤堂君を思い出す。


ほんとはきっとまだサッカーが好きなんだ。


涙が出そうになった。


あたしが泣いていいわけないのに…


泣きそうになっていると隼人に肩を抱き寄せられた。


「お前さ、俺の彼女なんだから他の男の話ばっかしてんじゃねえよ」

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