不良だらけの危険なバイトッ☆

パニックになるあたしを見て隼人は笑っている。


「とにかく、来週行くからちゃんと準備しとけよ」


「……はぃ////」


付き合い始めてからこんなに遠出するのは初めてだし。


かなり緊張してる。


でも旅行ってなんだか楽しみだな。


────・・・


「わーっ、やったぁ!!」


家に帰ると藤堂君のはしゃぎ声が聞こえていた。


そこにはマスター、服部さん、ユキ君もいた。


「何してんだ?」


隼人が尋ねると


「聞いてよ!!来週なんだけどマスターが温泉旅行に連れてってくれるって」


「勿論、隼人と莉子ちゃんも行くだろ?」


「えっ」


来週…


隼人の方をチラッと見る。


「あー、俺と莉子はパス」


「えっ、なんで」


「どうしてだよ!?」


平然と言い放つ隼人にみんなが次々と問いかけた。

< 163 / 527 >

この作品をシェア

pagetop