不良だらけの危険なバイトッ☆

「それでも…むかつく」


まるで子供みたいな妬きもち。


「バカ…」


あたしの体も心も、一気に力が抜けていった。


「ただ、すごいなって思って見てただけだもん。昨日も一緒にゲームしてた藤堂君がプロサッカー選手だよ、すごいじゃん」


「……」


あたしの言葉で納得したのかしてないのかはわからないけど、仕方なさそうにユキは体を離す。


「…あいつ、プロには行かないとは言ってたけど」


「えっ?そうなんだ」


「なんか学校の先生になってサッカーを教えたいんだって」


「へぇー」


さっきの生徒達の会話のことしか知らないあたしには、これが初耳。


「みんなちゃんと考えてるんだなぁ」


もう進路を明確にしている藤堂君は、ますます大人に思えた。


……けれどもあたし達ももう高校3年生。


「進路か…」


そろそろ今後のことを決めなくてはいけない時期。

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