不良だらけの危険なバイトッ☆

「ユキは!?…ユキはこれからどうするの!?」


「えっ……」


聞かれると予想してなかったのか、ユキは少しとまどった様子で。


でも「俺は…」と小さく頷く。


「俺は大学に行くつもり。今まで色々あったからさ、施設とかそういうところの人たちのために何かしたいって思ってる」


「まだ具体的には決めてないんだけどさ」と少し笑った。


「そっかぁ……」


ユキもちゃんと自分の未来を見てる。


それに比べ…


「莉子は…なんか決めてるの?」


「あたしは……」


言葉に詰まる。


代わりに頭の中をぐるぐると廻る昔の話。


世界を知らずに、習い事をして、お金持ちの学校へ行って…。


お嬢様と言っても過言ではない生活をしてきたこと。


そして、政略結婚。


敷かれたレールを生きていく人生から、逃げ出したあの日。


「あたしは………」


思いだした家族のこと。


パパやママは今どうしているのだろう。


逃げ出したあたしを…どう思っているのだろう。

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