不良だらけの危険なバイトッ☆

「莉子…?」


「あ…」


ユキの言葉で我に返る。


「顔色悪い…。大丈夫?」


そう言って頭を撫でられた。


「大丈夫……」


ユキが伸ばした手を取ると温かかった。


「大丈夫…だよ」


声が震える。


…未来のことなんて、考えていなかった。


結婚が嫌で、それだけで逃げてきた。


あたしの人生はあたしのものだって…。


けれども…。


家を捨てた今、あたしは誰かに頼らなきゃ…生きれない。


マスターや、みんなに。


そんな今が、ずっと続くはずなんてないんだ。


「莉子」


ユキの声に、顔を上げる。

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