不良だらけの危険なバイトッ☆

「ああ、彼女は矢吹莉子ちゃんって言ってね。今日からここで働くことになったんだよ」


マスターがにこやかに説明するけど


「ふーん…」

瀬戸君は無関心そうにそう呟くだけ。


嫌われてるのかな…

隼人とはまた違う怖さが…っ


ビクビクのあたしをよそに

「…っと」

何事もなかったかのように体を起こす瀬戸君。


そして今度は見下ろすような形であたしに視線を向けてきた。


こーわーいー…っ

泣きそうになりながらあたしは俯く。


すると瀬戸君に容赦なく首根っこを掴まれた。


「なっ…!!」

驚きのあまりに瀬戸君の方を見る。


しかし瀬戸君は表情一つ変えることはなかった。


「こいつもここに住むわけ?」

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