不良だらけの危険なバイトッ☆

ドクン……


心臓が高鳴った。


いつの間にかウゥーーとサイレンの音が中まで聞こえてきている。


外は無数の赤いランプの点滅。


そして…。


この状況が、テレビに中継されている。


きっとあのビルは、今、完全に包囲されているんだ。


「隼人…まさか…」


あなたは…。


強い男の瞳が、


ほんの一瞬…


ほんの一瞬だけ、霞んだように見えた。


困ったように笑う、


いつかの優しい顔が、あたしの脳裏に映し出された。


そして涙が一筋、頬を伝った。


隼人…


あなたは…

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