不良だらけの危険なバイトッ☆


「なんで危険な場所に自ら行こうとするんだ!!」


「…っ」


「ユキが命に代えてまで守り抜いてくれたこと、わかってるのか!!」


肩を強く掴まれる。


こんな怖い服部さんを見たのは初めてかもしれない。


「ごめんなさい…っ」


目を反らしたくなる。


「でも…


このままじゃ、隼人まで殺されちゃうっ!!!」


夢中でその手を振りほどこうともがいた。


失いたくない。




もう誰も…


   失いたくない




形にならない想い。


届かない想いだけがただただ涙となって溢れ出ていった。

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