不良だらけの危険なバイトッ☆
苦しみの中。
ユキが最後に伝えようとしてくれていたこと。
画面の中の隼人には拳銃が向けられている。
たとえ警察がいるからって、あのトリガーひとつで隼人の命だって危ないんだ。
それに…
あたしのために罪を被って命を懸けている。
ユキと隼人。
二人が愛してくれていたからこそ、今ここにあたしがいる。
「莉子ちゃん…」
藤堂君が心配そうに見つめてくる。
気づけば後ろには、マスターも服部さんもいた。
「あたし…」
顔を上げる。
「行かなきゃ…」
隼人のところに…。
「何バカなこと言って!!」
服部さんがたまらず怒声を上げた。