不良だらけの危険なバイトッ☆
「そりゃあ俺の夜の個人指導のおかげだろ」
隼人の俺様攻撃を除いては。
「そんなわけないでしょ!!」
恥ずかしさで頭の中に火がついたみたい。
あたしは咄嗟に隼人に掴みかかろうとした。
けど…
「だから、俺に反抗しようとしたって無駄だって何度も言ってるだろ」
隼人は自信あり気に微笑むとあたしを自分の胸元に引き寄せる。
「やめてよっ!!」
無理やり背中を隼人の胸にくっつけられ、そこから体が熱くなってきた。
「顔真っ赤じゃん」
「…赤くないもん」
隼人はあたしの頬にかかった髪に指を巻きつけながら、顔を近付けてくる。
強がりはするけどあたしの顔は今きっと林檎みたいに真っ赤だろう。
みんな見てるって言うのに…
キッと隼人のことを鋭く睨むと隼人は「ははっ」と声を出して笑った。
「そういう顔も悪くねえな」