不良だらけの危険なバイトッ☆
「…ちっ。優しくしてやろうと思ってるのになんだよその態度は!!」
軽い口調がドスのきいた怒り声になる。
「…ごめんなさ…やぁっ!!!」
ドンッー!!
肩を掴まれて無理やり壁に押し付けられた。
涙が零れて頬をつたっていく。
もう、怖くて指一本動かすことができなかった。
「最初からそうやって大人しくしてればいいんだよ」
そう言って顔を近付けてくる。
キスされる───────!
男慣れしてないあたしでも次に何されるかはわかった。
ヤダ…!!!
助けてっ!!!
逃げることができない。
目の前に怪しく笑うヤンキーの顔…
もう…だめだ。
ギュウッと目を閉じると涙が溢れてきた。
そして…
唇に…触れる違和感───