不良だらけの危険なバイトッ☆
「ほらこっちこっち」
ズルズルと引きずられながら連れてこられたのは
「ここは…」
「二人きりになれる場所に決まってるじゃん」
体育倉庫のようなところだった。
人気がなくて薄暗いから気味が悪い。
マンガによくありそうな展開…
「俺さ、一目見たときから君のこと気にいってたんだよね」
そしてこの台詞。
ジリジリと距離を詰めてくるからあたしは一歩、また一歩と後ずさりする。
「なんでそんなに怖がってるの?俺は君といいことしたいだけなのに」
そのいいことが怖いんだって…
「お願い、やめてください」
でも無情にも背中は倉庫の壁にぶつかってあたしは逃げ場を失った。
ヤンキーが伸ばした手が頬に触れて
「…いやっ」
あたしは思わず顔を反らした。