悪魔か天使か!?〜David or angel〜
「気づいてあげられなくてごめんっ。」
病室には、私と海斗の2人っきりだった。
「何が。」
「病気のこと…。」
「は?」
「ごめんね。」
「そのことぢゃねぇよ。」
「え?」
海斗は機嫌が悪い。
「俺は…俺は……」
「うん。」
「メイが…メイのことが」
「うん。」
ガラッ
そのとき、病室のドアが勢いよく開いた。
「好きなんだぁ!とか言わないよねぇ?」
「夕陽くん!!」
「有明!!」
「なんでここに!?」
「嫌ぁな予感がしてねぇ。病院来たら、なぁんかいい雰囲気でさぁ。来て正解。」
夕陽くんが何を言っているのか意味分からなかった。
「いい雰囲気ぢゃましてごめんねぇ?」
夕陽くん、本当に謝ってるの!?ってくらいニコニコしている。
「チッ」
海斗は舌打ちをして布団に入った。
「なぁ桜井!そんなうじうじしてたらもらっちゃうから。」
夕陽くんが何を言っているのか意味分からなかった。